センター長の藤田です。秋田市のヤマキウ南倉庫でこの週末、「ステンドグラス」と「仏壇」の異色のコラボによる展示会が開かれました。企画したのは、沓良仏壇漆器店(湯沢市川連町)さん。秋田市のステンドグラス工房「Mare」さんと共同で展示を行いました。
展示会のテーマは「新しい仏壇のあり方」。故人に手を合わせる場所としての仏壇は、近年ライフスタイルの変化や、供養に対する考え方の変化などによって、いわゆる「仏壇離れ」も進んでおり、「仏壇じまい」など家にそもそも仏壇を置かない家庭も増えています。そんななか、「これまでのステレオタイプな『仏壇』自体のニーズは今後縮小していくにしても、日本人の文化として『故人の手を合わせる場所』はあり続けていいのではないか。その場合、どのような『場』にすれば、手を合わせることができて、現代の家や生活様式となじむか」を沓良仏壇漆器店さんでは日々模索しています。
もちろん、上記の問いには、いまだに正解はありませんし、これという正解はなくてもいいと(少なくとも私は)思っています。100人いれば100人の考え方があり、好みや、供養への考え方もそれぞれです。沓良仏壇漆器店さんで「こうしたものがあってもいいのではないか」というモノやサービスを一つ一つ形として指名していくなかで、昨年から本格的に取り組んでいるのが、ステンドグラスと連携した「ステレオタイプの仏壇」の概念を崩した今回展示されている作品です。
自然光が柔らかく室内に注ぐヤマキウ南倉庫の展示スペースの雰囲気は、まさにステンドグラスを映えさせるのにうってつけで、「新しい仏壇のあり方の一つ」を提示してくれたのではないかなと思います。
展示会は11月8日から10日の3日間にわたり開催され、来場者も「新たな発見」をされたのではないかと思います。
沓良仏壇漆器店 https://kutsuryou.com/
秋田店 秋田県秋田市飯島平右衛門田尻249−4 TEL:018-847-0457
ステンドグラス工房Mare https://stainedglassmare.wixsite.com/home