センター運営で重要となる「意見・情報交換」
センター長の仕事の中には、内外を問わず幅広いところでの情報交換や意見交換もあります。本業は事業者との相談業務ですが、このゆざわ-Bizという市の事業を通じて得た地元・湯沢市の市場動向や、事業者の「生の声」などを、市政の他の分野にも反映できたら素晴らしいことです。また、外の意見を聞くことで、日々相談に来る事業者さんが新しく作りあげるサービスや商品はもちろん、湯沢市内にあるコンテンツがより魅力的になると考えています。
定期的な打ち合わせや意見交換として重要なものの一つに、ゆざわ-Bizの活動報告を兼ねた佐藤市長との意見・情報交換があります。
ゆざわ-Bizの支援でどのようなことをしているのかを報告しながら、相談全体の「トレンド」を含め、どのような行政支援の可能性があるかなども意見させていただいています。その他にも、市内経済に関して幅広く情報交換をしています。11月22日の面談では、地元資源の売り込み方やふるさと納税について、大いに議論が盛り上がりました。
この日は、湯沢市のふるさと応援大使であり、「あきた いざたん」の創設者・管理人の高橋純一さんが東京からゆざわ-Bizを訪れ、地元・湯沢の情報発信の在り方について意見交換をしました。高橋さんは、「秋田ゆかりのお店と人、故郷の食をつなぐコミュニティー」をキャッチフレーズに、「あきた いざたん」やSNSなどを通じて秋田の情報を全国に発信するなど、秋田の活性化に携わっている方です。現在の高橋さんの活動拠点である東京から見た湯沢の見え方など、ざっくばらんにお話させていただきました。
高橋純一さん、わざわざお越しいただき、誠にありがとうございました。
ゆざわ-Bizの活動、すなわち地方における中小企業への支援は、地元経済の活性化を通じて地方創生にもつながる活動です。こうした「地方創生の最前線」で活動していると、「話を聞いてみたい」と希望される方や団体が多く、勉強会など、休日を含めいろいろなところでお話をする場があります(私自身としては「地方創生の最前線にいる」なんて大それたことは思っていないのですが・・・)。このご時世ですのでオンラインでお話する機会も多く、先日の日曜日は、私がベトナムで働いていた時代からお付き合いのある、とある勉強会にSpeakerとして招かれ、オンラインで参加させていただきました。
内容は、デジタル庁創設時にも話題になった「リボルビングドア」について。民間企業と官公庁との間で、人材が流動的に行き来する仕組みを「リボルビングドア」と呼び、4年に1回は必ず政権(運営母体)が交代するアメリカにおいて発展しました。より専門性の高い人材の雇用が必要となる日本の官公庁でも、近年、このリボルビングドア議論がなされています。私はまさに民間出身で、現在の肩書は「公務員」であり、リボルビングドア的な人材であるため、こうした人材が湯沢でしていること、見て、感じて、実践し、考えたことをあれこれお話させていただきました。
これまで取り上げられる機会が少なかったテーマということもあり、発表後の意見交換に至るまで大盛況でした。今回は日本やアメリカなど、4か国に住む方々に向けてお話しましたが、湯沢市を知ってもらう機会になりましたし、終了後には、湯沢市を知らない人から見た「湯沢市の資源になりそうなもの」について意見交換する時間もあり、また非常に貴重な新たな出会いもありました。
こうした活動は「センター長」という職だからこそできるものであると思いますし、呼ばれるのであれば時間の許す限りお話をしたいと思っています。また、このような活動や意見・情報交換が、結果的に現在の私自身の相談業務の質向上・スキルアップにつながっていけばいいと考えています。
あ、そういえば・・・、「ゆざわ-Bizの支援とは?」の連載が途中で途切れてしまったので、折を見て再開します。
それではみなさん、よい祝日を!