勉強になる「お散歩」(コラム)
さてさて。トレンドを読むって前の日記で偉そうに書きましたが、やっていることはいたってシンプルです・・・。
特に、もの珍しいことはしていません。ただし、色々な媒体には目を通しています。
新聞や雑誌(経済雑誌というより、モノ系です。女性のファッション雑誌とかもよく読みます)、テレビはもちろん、インスタなどで面白そうなハッシュタグをフォローして、世界各国の皆さんがあげてくる面白そうな投稿も見ています。
もちろん、YouTubeだって見ます。こうした媒体を見ていると、短期的にバズっている(バズる=英語のBuzz、ガヤガヤ騒ぐという意味があり、爆発的に流行るという意味です)ものはもちろん、長い目で見て「あぁ、この商品やマーケットって数年前とものの見せ方が変わってきたなぁ」なんてことも気づいたりします。
特に私は5年ほど海外を中心に活動していたので、あまり日本でゆっくりテレビを見る機会がありませんでした。日本に帰ってきてテレビのCMを見ているだけで、少々浦島太郎になった気分でもいます。
媒体で何をどう見ているかは、また次回に機会にご紹介をするとして、媒体に目を通す以外に行っている活動は、「ウィンドーショッピング」です。
もちろん、たまには買いますよ(笑)。いろいろなところで「買いたい」衝動にはかられますが、興味あるものをひとつづつ買っていくと、お金が無くなってしまうので、「見る」だけのことは多いです・・・。
昨年末に私の地元横浜に帰る機会があり、横浜や東京をふらふらと散歩する機会がありました。久しぶりに時間があったので、長々と「お散歩」をしていたのですが、じっくり観察すると私が日本に住んでいた5年前と明らかにトレンドは変わっているのを感じました。
では、今日は私がどこを「散歩」して、なぜそこを歩くのかをご紹介したいと思います。
はい、まずはここ。地元横浜にある「みなとみらい」です。なぜここを散策するかというと、東急スクエアから横浜ワールドポーターズまで、様々なモールが密集していて比較的コンパクトにまとまっているため、歩きやすいからというのがあります。若者向けはもちろん、年齢層も高い人や、所得的にアッパー層をターゲットにしたもの、100円ショップだってありますし、外国人をターゲットにした「インバウンド向け」の商品を多数扱う店舗もあります。
みなとみらいは、顧客の層が非常にバランスがいいような気がします。老若男女、家族連れ、そして外国人観光客が、かたよりなくそれぞれいい具合に訪れている印象が私の中であります。
なので、こうした客層につられ、ここに出店している店舗も様々な分野があり、ぐるっと一回りするとだいたいのものは見れるんですね。
そして次のコースは・・・
ここ、東京駅改札内のグランスタから・・・・
京橋を抜けて銀座のあたりまでのコースです。
東京駅内にあるグランスタは、大規模なエキナカショップです。東京の老舗のお土産はもちろん、有名な地方のお店も出店しています。この東京駅は、ご存じの通り色々なエリアから人が集まってくる一方、店舗数も多いので激戦区でもあります。この「ポテンシャルが高く、その一方で激戦区」という場所で各店舗がお客を引き付けるために何を売っているのか、どのような商品の見せ方をしているのかというのは見ていて非常に勉強になります。
この東京駅から、東京駅一番街、八重洲地下街を抜けて地上に出て、京橋を通り、銀座に出ます。
銀座を目指す理由は一つ。人それぞれで意見は違うとは思うのですが、世の中がどう変わろうと、そしていつの時代になろうと、この地はトレンドの最先端を行っている地だと私は思うからです。
一等地で地価が高く、もちろんそれにつられて店舗家賃もべらぼうに高い。でも、ブランド店が旗艦店を置いたり、老舗が新商品をここから発信したり。ネット社会になっても、リアルなものの「情報の発信拠点」はここを歩くと見えてくるのではないかなと私は思っています。
実はこのコース、もう10年近く前になるのですが、私が新聞社に勤務していたときに、取材の詰め所が霞が関だったこともあり、逆ルートの銀座→東京駅というコースをよく散歩していました。厳密にいうと「さぼって散歩していた」のですが、もう10年前のことだから時効ですね(笑)
当時は歩きながら「トレンドを読もう」なんてたいそうなことは思っていませんでしたが、改めて歩くと街が少しずつ変化しているな、と昔の記憶をたどりながら思うことがあります。
さて、実際に歩いてみた中で、何を感じたのか、何を私なりに読み取ったのかは、次回以降、数回に分けてご紹介していきたいと思いますので、次回もお見逃しなく!