サポートブログ

単なる「プレスリリース発行」のお手伝いではないゆざわ-Bizのサポート

センター長日記

センター長の藤田です。ゆざわ-Bizの開設以来、相談に来る事業者さんの活動や商品・サービスが多くメディアに取り上げられています。今回は、どのようなプロセスでこうしたメディア掲載に至るのか、どのような場合に掲載されたりするのか、そしてゆざわ-Bizで行っている「プレスリリースのサポート」とは、一般的なリリース作成・配信会社と何が違うのかを簡単にご説明しておこうかなと思います。

まず、メディアへの情報発信は、相談を通じて何か面白い話題があった場合、「プレスリリース」というものを発行しています。これはマスメディアの方々に対して「こんな面白い話題ありますよ」という、いわゆる「お手紙」のようなもので、ゆざわ-Bizから発行することもありますし、事業者さんが発行し、その作成のお手伝いを我々がすることもあります。

皆さんご存じの方も多いかと思いますが、私は若いころに約10年間、読売新聞社に勤めていました。まだ記者として駆け出しだったころ、担当エリアの事件・事故から街の経済関連のネタ、お祭りや行事など様々な出来事を一人で責任をもって取材する「通信部」というところに1年ほどいたことがあります(当時は千葉県の松戸市でした)。その当時、いろいろな機関や企業から送られてくる「プレスリリース」に目を通し、その中から記事にしたものも多くありました。

もちろん、新聞社やテレビ局をはじめとしたメディアに勤務する記者は、「自分の足でかせいだネタを記事や映像にする」のが鉄則ですが、自分たちのネットワークですべての情報を網羅できるわけではありません。その際、こうしたリリースは「へぇ、こんな話題があったんだ。取材してみようかな」という発見につながるため、重宝していました。

このプレスリリース、まさに「取材してみようかな」がカギとなります。これは常日頃から私も言っているのですが、取材をされて記事になったり映像になったりするものは、「広告」とは異なります。あくまで、記者により「これは世の中に広めたほうがいい」と判断された話題のみが取材対象になります。私も、新聞社にいたころはそうでした。逆に、冷たい言い方をすれば「世の中に広める必要性をあまり感じられない」と判断したものは、リリースを見ても取材しようとは思いません。

私の経験則上、「世の中に広めたほうがいい情報」というのは以下の3点です。

①珍しく希少性の高い話題 ②社会性が高いもの ③時の話題に即したもの です。

そして、この3点とつながるのですが、④新聞記事やニュースになった際に「見出しが立つか(見出しになるか)」も重要です。

私自身も、この条件に沿って記事にしていたので間違いありません。メディアのニュースは広告とは違います。メディアの先には、読者や視聴者がいて、その人たちが見て「面白いな」「こんなことがあるんだ」と納得してもらうのが目的で、「企業の商品やサービスをPRする広告」とは全く性質が異なります。

まず「珍しいもの」。それまで秋田県内になかったサービスや、日本国内やエリアなどで珍しい・新規性の高い話題は読者・視聴者ニーズが高いので、「まずは話でも聞いてみようかな」と思います。

そして「社会性・公共性の高いもの」。繰り返しになりますが、ニュースと広告は全く違います。メディアのニュースは、それ自身が公共性が非常に高いものであるため、社会のために役立つものに関しては「取材すべき」と考えます。例えば、誰かが地元のために何かを寄付したり、地元に残る伝統文化を保存しようと頑張っていたり・・・など、「一個人の利益性はあまりないけれど、地元や社会にとって非常に利益になる話題」です。

「時の話題」に関しては、大きな潮流もありますし、その時々の話題もあります。前者であれば、SDGsやサステナブルといった「トレンド」的なものがそれにあたりますし、後者でいうと「母の日」など特定の日のイベントなども該当します。最近では民法の改正により、4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられましたが、こうしたことに関連するお話も「時の話題」に入ります。

取材する側は、この3つはある程度外せないものとして考え、最後に考えるのは、④の「見出しになるかどうか」です。私が記者として取材していた時代は、実際に取材してから「いまいち見出しとして弱いなぁ」と判断し、ニュースではなく、人に焦点を当てた「話題モノ」として出稿したりもしました。これはテレビより、新聞のほうが重要かもしれません。新聞記事を読む際に見る、記事の横や上に大きなフォントで書かれた「題」のようなものが「見出し」です。この見出しは、先に書いた①から③までの要素で、特に読者にアピールしたいものを抽出して「見出し」とします。

この①から④は、裏返すとプレスリリースを出す際の「取材してもらえるかどうか」の重要なカギとなります。この点を意識しながら、ゆざわ-Bizで発行のお手伝いをしています。

たしかに、メディアに取材してもらうのは、ハードルはそこそこ高いと思っています。実際に私が新聞社にいたときも「本当にこの話題は読者ニーズがあるだろうか」と逡巡していましたし、たまに知り合いの取材先から「これ記事にしてよ」と頼まれても「いや、記事は広告とは違うので、その話題だと記事になりません」とお断りしていたことも多くあります。

ただ、一見「これは記事にならないだろうな」という話題でも、時には話を他の視点から聞くと、実は社会性が豊富だったり、すごく珍しい活動だったりと、記事やニュースになることもあるのは事実です。この部分が重要で、ゆざわ-Bizでは「プレスリリースの発行をお手伝いする」という言い方をしましたが、正確に言うならばこれは違います。

ゆざわ-Bizでは、正確には、「相談という対話」を通して、事業者の方々の商品やサービス、活動のどこに「ニュースや面白い話題」が潜んでいるかを発見します。それを見せ方を変えたり、新しくサービス化したりしながら相談の中でまとめ上げたうえで、「プレスリリース」という形で最終的にアウトプットする場であると考えています。そのため、ゆざわ-Bizのプレスリリースのサポートは、プレスリリース配信会社のサービスとは全く異なります。あくまでプレスリリースやそれによるメディア掲載は単なる「結果」であり、それ自体が「目的」ではありません。相談の中の対話や、Bizのアイディアや知恵に基づくアドバイスがあって、事業者の商品やサービスの「差別化をする」「売れるものにする」ことが目的です。それができてはじめて、結果論として「メディアに取り上げられる」ものだと思っています。

とは言ってもこの「ニュース性」、自分たちだけでは気づかないことが多くあります。その洗い出しに一度、ゆざわ-Bizに相談に来られるものいいのかもしれません。

サポートブログ一覧へ

一人で悩むのではなく、
わたしたちとともに
考えてみませんか?

無料相談のご予約を
お待ちしております!

お電話はこちら
0183-56-7117
受付時間 月~金曜9:30〜17:30
メールフォームはこちら