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(連載)2022年の支援を振り返る(1)

センター長日記

センター長の藤田です。早いもので2022年もあと1か月半程度です。少々早いですが、そろそろ私自身の中でのおさらいと、頭の中の整理を兼ねて、2022年の支援はどのようなものだったのかを連載で振り返りたいと思います。何回連載にするかは・・・・私の気分次第です(笑)。超不定期でアップするので、ご容赦ください。

まず1回目は、「新商品開発」。新商品や新サービスを開発することだけがすべてではないですが、新規顧客を獲得するにも、そして既存のお客さんを再びお店に呼び戻すためにも、新たな商品やサービスをつくることは有効な手段の一つです。

私たちが支援をする中でも、非常に重要な位置づけと考えていますが、一つ肝になることがあります。ニーズがあるかどうかの判断はもちろんとして、そのほかに「事業者の強みを活かした新商品なのか」そして「事業者にとって無理な商品開発になっていないか」ということです。

前者は実は結構無視されがちです。ただ単に「このジャンル、この商品が流行っているから」という理由で、その事業者の強みでもない分野で新商品やサービスを開発をするケースが世の中で散見されます。実は、いま存在する産業支援機関の中に、こうした事業者の強みを無視した、少し「無理な」支援をしているところがあるのも事実で、それは私としても非常に残念に思います。

今回の連載では、そうした点もふまえて、3つの例をご紹介します。本日は日本料理の福富さんのケースをご紹介します。後日、気まぐれに2回、3回とご紹介していきます。

福富さんの新商品は、何回か本ブログでもご紹介させていただいた「料亭がつくるサンドイッチ」のシリーズです。

第一弾は、3月下旬。相談の中から生まれた「料亭がつくる和素材のサンドイッチ」でした。

福富さんでは、コロナ禍の中、来店する客が減少したものの、テイクアウトは堅調でした。実は、それまで福富さんに来たことがなかった人もテイクアウトがきっかけで来店するようになったという話も聞いています。「それであればテイクアウトで目玉商品を作りましょう」ということになり、相談の中で模索をした結果、女性スタッフの「まかないで、ご飯でなくてパンが食べたい」という声をヒントに生まれたのが、この商品です。

開発の経緯は過去のブログや相談事例に記載するとして、この商品もやはり福富さんの「強み」がなした新商品でした。

福富さんの強み。それは①味覚も、視覚的にも「女性が楽しめる料亭メニュー」づくりをしていたこと②料亭という一般的に格式が高いとされる業種にも関わらず、創業4代目にあたる小川祐美子さんや料理長のお父さんがもともと会社勤めのあとに料理人の道に進んでいることもあり、「料亭とはかくあるべき」という固定概念にこだわらない柔軟なメニュー開発ができる点、そして③家族経営で、全員が料理人のため、メニューのコンセプトを決めるとすぐに試作品ができるというスピード感でした。

おそらく、この3拍子がなければ、こんなにもクオリティーの高い商品が短期間で生まれることはなかったのではないかと思います。

そして、第二弾、学校給食のパンを製造している佐藤製パン所の「黒いパン」を使った、ハロウィンの特製サンドイッチです。

これも秀逸です。こんなに見た目にも楽しい商品は、福富さんの経験と技があってこそだと思います。

先に述べた新商品開発の際に重要なことの一つに「事業者にとって無理な商品開発になっていないか」ということを挙げましたが、福富さんにいたっては、毎回商品開発の際に、「新しい商品を作るのを楽しんでいる」雰囲気を出していらっしゃるのが、非常に素晴らしいと感じています。新しいメニューに対するこうした姿勢が、消費者から愛される商品をつくる秘訣になっていると感じています。

年末までまだ1か月半以上あるので、次回の連載は・・・・、気が向いたときに書きますので、たまにブログに訪れていただければ幸いです。

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