相談事例

沓良仏壇漆器店【当たり前にやってきたことをサービスとして「見える化」する】

沓良仏壇漆器店 様
事業の歴史が長ければ長いほど、その経歴が積み重ねてきた豊富な経験と技術、知識は事業者にとって「武器」となります。一方で、こうした事業者が自分たち自身で普段当たり前に提供しているサービスは、消費者からすると当たり前でなく、非常に貴重なサービスであることが多いものです。
ゆざわ-Bizでは初回の相談時、こうしたヒントを見落とさないためにも、長々と一時間、みっちりとお話を聞きます。
事業の現状はもちろん、これまで行ってきたサービスや会社の経歴、これまでお客さんからどのようなサービスを頼まれたかなど、こと細かく聞き取りを行うことで、そこから事業者の「オリジナリティ」であったり「強み」を見つけだし、この先の新たな事業の核となるヒントを探し出します。

抱えていた悩み・課題
ゆざわ-Bizへの相談のきっかけ

沓良仏壇漆器店【当たり前にやってきたことをサービスとして「見える化」する】
創業約40年の「沓良仏壇漆器店」の代表・沓沢正利さんは創業3代目。近年は仏壇業界も市場が小さくなり、昔に比べて思ったように仏壇が販売できず、今後の事業をどうしたらいいか、何か新商品のヒントはないかという相談にいらっしゃいました。また、周囲にこうした事業の方向性や、新しい商品やサービスの開発といった視点で、相談できる相手がいないというのも、沓沢さんがゆざわ-Bizにいらっしゃった理由でもありました。

ゆざわ-Bizからの提案

沓良仏壇漆器店【当たり前にやってきたことをサービスとして「見える化」する】
まず、ゆざわ-Bizでお話を聞いたのは、創業からの経緯と、これまでどのようなお仕事をされてきたのか。他の相談者さんも一緒ですが、意外にこの会話の中でヒントが見つかる場合があります。
お話を聞いているうちに、ゆざわ-Bizでピンときたのは「過去のお客さんで、『金仏壇を塗り仏壇に丸ごと塗り替えてほしい』という変わったお客さんがいた」という沓沢さんの言葉でした。もともとそのような塗りなおしができるということは知らなかったですし、沓沢さんにお仕事を頼んできたお客さん自身も、「もしできるのであれば頼みたい」と、そもそも仏壇店さんでも「できないだろう」と思って連絡してきたそうです。
ゆざわ-Bizで沓沢さんに仏壇のこれまでの市場を聞くと、高度経済成長期からバブル期までは、日本では調度品が好んで家に飾られる傾向があり、仏壇も金箔をほどこした「金仏壇」が人気だったそうです。しかし、バブルの崩壊とともに、仏壇のデザインは金仏壇から、シックな塗り仏壇にかわるようになってきます。また、金仏壇は煤などでくすみやすく、メンテナンスも非常に手間がかかり、クリーニングを行うにもお金がかかるため、「いっそ金仏壇を処分して、塗り仏壇を買おう」という消費者もいるそうです。
こうした時代の流れやそれに伴うニーズを聞くなかで、ゆざわ-Bizでは、「金仏壇を塗り仏壇に塗りなおす」というサービスは時代の流れに沿ったもので、今後も需要があるだろうと確信した一方、お客さん側がこうしたサービスを仏壇店ができるということを理解していないだろうとも思いました。
そこで、ゆざわ-Bizが提案したのは、サービスの「見える化」。
金の仏壇を塗り仏壇に塗りなおすサービスの「ネーミング」を考え、これまで「言われてやっていたサービス」という受け身だったものを、一つのサービスとして積極的に見せることで需要を開拓していくことを提案しました。
ネーミングはゆざわ-Bizと沓沢さんで練った結果「仏壇のお色直し Re:Birth」に決定。このネーミングには、仏壇の塗りなおしを結婚式の際に新郎新婦が衣装を変える「お色直し」に結びつけ、こうした塗りなおしで、新たに仏壇が生まれかわる(Re:Birth)というのを端的に表現しました。
また、チラシもシンプルにゆざわ-Bizでサポートをしながら作成していきました。

提案後の成果

沓良仏壇漆器店【当たり前にやってきたことをサービスとして「見える化」する】
こうした、長年やってきた事業の中で当たり前に顧客に対して行ってきたサービスを「見える化」した結果、地元新聞の報道でも取り上げられたことも加わって、県北など県内エリアから問い合わせが来て、受注に結び付きました。
今後はゆざわ-Bizと一緒に作り上げた新サービスを、どのようにプロモーションをしていきながらさらに販売を拡大していくかという段階に進んでいきます。
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